失語症学の発展に向けて

言語聴覚士に役立つ書籍や考え方を紹介していきます

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

会話における4つの公理

言語学者のポール・グライスが協調の原理として4つの公理を示しています。 1.量の公理:必要な量の情報を提供し、情報を過不足なく与えること 2.質の公理:真実と思っていることを言うこと 3.関係性の公理:関連性のあることを言うこと 4.容態の公理:不明…

言語の専門家として

ことばの障害を専門とする言語聴覚士(以下ST)ですが、日本語の仕組みについて詳しく知っているSTは少ないと思います。 STの国家試験では、言語学の分野からも出題されるため勉強しますが、臨床現場ではほとんど使う機会はないです。しかし、相手が誤った発話…

舌は第三の手

先日、ディサースリアの新しい訓練法であるMTPSSEの講習会を受講してきました。今年が第1回目の講習会で、来年以降も講習会を行うようです。今回参加した第1回の講習会では考案者の西尾先生が全て講義をしていただきました。 その中で、特に印象に残ったの…